これは、偉大な師匠むねさんとの話。
むねさんは気づきを与えることで、その人の生きるステージを上げていました。
小学校の時に真剣に悩んでいたことを、中学生になった時には悩んでいません。
このように、自分のステージを上げることによって悩みが悩みでなくなるという現象が起きます。
また、
人生には解決できることしかやってこない。けれどそれを解決するかどうかはその人次第で、目の前に起こることから学びを受け取り、気づきを与えてくれてありがとうと感謝できる状態まで向き合うと、自然と悩みは悩み出なくなるという現象が起きます。(問題だと思っていた存在が感謝の対象になった時に、それで悩む必要がなくなるので自然と悩みが消える)
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これ、超重要のメモポイントですw
むねさんに、ふとセッションや人と会話するときにどんなことを意識しているのか?を聞いたことがあります。
というのも、
むねさんは何かの意図を持って常に生きている方でした。
トイレに行くとかご飯を食べるという生理現象にすら、何かしらの意味があって、お昼ご飯がカレーの時に、たまたまカレーであるとか食べたいからカレーとか、そういうんじゃなくてそれにさえ「お〜」と納得感のある理由がありました。
何も考えずにぼけ〜っと生きる時間が長かった僕からすると、ものすごい衝撃で、
こんなにも一瞬一瞬を、何かの狙いを持って生きることができるのか!と感動しました。
むねさんのこの生き方は
常に、自分の生きる方向性に対して、前進を作ることができる。
それもウオォおお!と力んでしまうような力の入り方ではなくて、学びを受け取ってそれ自体を楽しめる余白があるというか。
その生き方のサイクルが、なんとも貴族のようで笑
僕はすごい好きだったんです。
なので、むねさんとそれとなく行う散歩が好きだったし、
買い物に行くのも好きだった。
むねさんは買い物かごに何を入れるんだろう
グレープフルーツ?なんで?と考えてみたり
え?うどん?!小麦でアトピー酷くなったんよって言ってたのになんで?と考えてみたり。
その行動には必ず意図があり
その意図を質問するわけでもなく、当てるまで考え続けていました。
そんな関わり合いが、むねさんとの間にはありました。
だから、
むねさんがセッションやコンサルをする場面において
気づきを与えることが仕事として存在している時。
どのようなステージでむねさんは相手に気づきを与えているのだろう。
というのが、ものすごく気になりました。
そして、観察が始まります。
むねさんって
連絡をしても即レスで帰ってくることもあれば、
既読はつくんだけど全く帰ってこないこともあります。
電話は基本すぐ出るんだけど
ふんふんと聞いて、ほなまたな〜でブチって切れることもあるし
時には、5時間くらいずっと会話をしていることもあります。
最後は、テレビ電話にして2人してオンライン上で料理をして、ビールを飲みながらわいわい話したりしていましたw
めちゃくちゃ楽しかった・・・!
セッションにおいてはどうか。
僕が毎月のコンサルを受ける中で
その月は僕が人生で詰まっている月でした。
人生で初めて億を扱う案件があってプレッシャーを感じていたし、
それを取り巻く人間関係に苦戦していました。
そのことをむねさんにかなり真剣に相談をしているという場面でした。
で、
いつものようにむねさんはコーヒーを飲みながら
ふんふん、と聞いていました。
一通り僕の話を聞いて、
そうか〜
なるほどな〜
分かった。
といい、目を閉じました。
そして、僕はその次に出てくる言葉を待っていました。
待って・・・
待って・・・
待っていると・・・・
Zzzz・・・・
え?
え、嘘でしょ?
と、
むねさんはなんと、そこでいびきを書いて寝始めたのですw
まじかよw
と思いつつも、むねさんのことだからこの睡眠さえも意図があるんだろうと深読みをして、僕は自然に起床するのを待ちました。
その間にトイレに行ったり、新しいコーヒーを淹れに行ったり、これまでの内容をノートにまとめたりしていました。
そして、25分くらい経って、「お!ああ、寝てたわ^^」と起きて
「で、凪くん。
答えは出たかな??」
と聞いてきた。
いやいや!僕が質問したターンじゃなかったでしたっけー!!!!!
と思ったのですが、
そこではっとしたのです。
僕は毎月むねさんに会うたびに課題をもらい、1ヶ月かけてその問いを解いてきた。
けど、その月は課題はあまり進まず、そしてそのことを棚に上げて相談をしていました。
それだけでなく恥ずかしいことに、僕はこんな悲惨な目に遭っているんです〜ぴえんみたいな感じで相談をしていた。
自分の人生で、自分で選んだ道なのに、犠牲者で被害者ズラをしている自分がめちゃくちゃ気持ち悪いな、と思いました。
そして、
そのことをむねさんにいいました。
僕は今むねさんがこのことを解決してくれると思って、丸投げをしていました。
お答えしなくて大丈夫です。僕がもう1ヶ月かけて答えを出すことでした。
そこで初めてむねさんが口を開きました。
むねさん
「自分で答えを出せるのに、答えを出してこなかった。
凪くんは、答えが何かをすでに知っている。
そして、その答えを言語化する覚悟がない。
だから俺に言わせて逃げようとしている。
それが分かっているから、俺は何も言わない。
分かる?」
凪
「はい。
なんか、めちゃダサかったです。。。
で、答えもわかっています。
それを今口から言うのが一番怖いやつですけど、◯◯◯ですよね。」
むねさん
「そうや。
分かってるやん。ならなんでこの会話したん?無駄やんか。
次の段階の会話ができたのに、凪くんはそれをせんかった。
1ヶ月分遅れたんや。」
凪
「そうでした・・・。」
この時は結構厳しめのコメントをもらい
凹む資格もないのに、僕は凹んでいました。
けど、そこから、ふとむねさんの僕への接し方がすごい気になったんです。
と言うのは、僕が詰まっているところを、むねさんは会った瞬間に分かっていた。
ああ凪くんがビビって気付かないふりをしているだけやなと。
セッションやコンサルであれば、
それをパッと答えたら終わりじゃないですか?
なんでそれをせずに、
なんなら、途中で寝たりしてまで、答えなかったんだろう。
この「答えない」と言うことが
僕には意地悪には感じられず、その狙いが気になってしょうがなかったんです。
それで聞きました。
「ちなみに、むねさんは答えは分かっていながらも、なんで言わなかったんですか?」
むねさん
「お、それはいい質問やな。
いいか、凪くん。
人生に”分かった!!”という瞬間は一度しか起きない。
何か分からないことが分かった、という体験は1つの物事において、1度しかない。
その分かった!と言う瞬間には、時に、魂が震えるほどの喜びがあるし、フェルマーの最終定理を見たら分かるけれど数々の学者の魂を救う威力があったし、命を救うほどのパワーがある。人類の歴史を進めるおことにもなり得る。
俺は、そのたった1回の喜びを奪うことができない。
気づきを与えると言うのも、何でもかんでも答えたらいいわけじゃないんだよ。」
僕はそれを聞いて全身に鳥肌がブワッと立ったことを覚えています。
そうか、「分かる」と言う体験を僕はなめていたな・・・
それ以降
気づきを与えるという側に立った時に
ただ単に答えられればいいと思っていた僕のスタンスはガラッと変わりました。
それまでは答えることが目的だったので、
ひたすらに見識を深めていくことに重きを置いていました。
答えられる範囲を広げていこう!と。
けど、それ以降スタンスを変えました。
僕は答えられるという範囲と深さを拡大させていくことには
これまで以上に集中して取り組んでいくだけでなく
相手の「分かった!」と言う体験に敬意をもとう、と思いました。
簡単に答えない
相手が自力で気付けることをサポートする。
答えを言うのではなく、相手が自力でその答えに辿り着けるようにサポートする。
その”気づくこと”を僕はサポートしていこう。
そのスタンスを取るようになりました。
するとどうでしょう。
クライアントさん達は、自力で答えを出す力をガンガンつけて行ったんですよね。
自分で自分の課題を発見して、回答をだし、人生を前進させる力がついて行ったんです。
本当に、むねさんのコンサルの威力は凄まじくって
僕は「分かった!!と言う体験価値」に気づいてから、お客さん達の売り上げはひと月で1.5倍くらい伸びたんですよね。
なんか、すごいびっくりして、当時コンサルしていた人は6人だったのですが、6人が伸ばした累計売上もちょっとびっくりする数字で、笑ってしまいました。
こういう嬉しい報告はすぐにする主義だったので、むねさんにも即電話。
そして、「おお!それはよかったな〜!」と言ういつも通りの軽い返事で、だけどちゃんと喜んでくれているのは伝わってて、そして、いつものビールを飲みながらの長電話になりw 気づいたら夜中になっていましたとさw
と!
言うことで、
分かった!!と言う体験価値についての教えでした。
ありがとうございました!